2024.06.12
AND ARCHI
都市型設計デザイン

デザインと機能
デザインとはウィキペディアによると、デザインは目的設定・計画策定・仕様表現からなる一連のプロセスである。すなわち人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるモノゴトを計画し、他者が理解できる仕様として表現する、この一連の行為をデザインという。ということだが、日本で一般的にデザインというと見た目的なデザインとして捉えられることが多い。設計においてデザインとは、設計デザインを意味しており、耐震や温熱環境、生活動線や住まいとしての機能的デザインも含まれるものだと思う。その意味では、「デザインと機能」という言葉は成り立っていないようにも思うが、敢えて今回は機能的なデザインを説明するために題材としてみた。
窓の無いファサード
青地のモデルハウスは、正面のデザイン(ファサード)は窓の無いシンプルな計画となっている。このファサードの理由は、見た目的なデザイン性も考慮されてのことではあるが、模型を見てみるとデザインの意味がより深く理解されるだろう。

上の模型の写真を見ると、南側の屋根が吹き抜けになっていることがわかる。この吹き抜けは、バルコニーの吹き抜けになっている。バルコニーは主寝室につながっているため、居室の性格上プライバシーも担保したデザインが要求されていた。建築家の戸高氏は、そのような条件に加え道路の交通量の多さによる音の問題も同時に解決しようと考えた。

結果、南側のバルコニーは屋根まで壁を伸ばた吹き抜け状の設計とし、こもり感のある音の問題にも配慮された気持ちの良い場所となった。ちょっとしたバルコニー空間ではあるが、暮らし方によって多目的に活用できる中間領域となった。
参考:https://andarchi.net/perspective/episode_027.html?builder=moriken
Editor

君島 貴史 Takashi Kimijima
andARCHI(アンドアーキ)編集長
1975年東京生まれ。横浜を中心に150棟以上の建築家との住まいづくりに携わる。デザインと性能を両立した住宅を提案し続けています。「愉しくなければ家じゃない」をモットーに、住宅ディレクターとWebマガジン「andarchi」の編集を行っています。

