2024.07.31
AND ARCHI
中庭のある暮らし
「プライバシーを守るための中庭デザイン」
平屋設計でのデメリットとされるのが、プライバシーの確保がしにくいこと。敷地の高さが道路と同じである場合、外を歩く人の目線とリビング空間の高さレベルが合ってしまいプライバシーを阻害されることもしばしば。そこで、平屋建築にお勧めな計画が「中庭設計」。中庭は、別の言い方で「内に開く」とも言う。外(公共)に開くと、せっかく開放性を確保するための窓が、プライバシーを阻害する事となりカーテンを閉めっきりということにもなりかねない。このようなデメリットを解消してリビング空間としても活用できる中庭空間が暮らしの質を向上する。


「こもり感のある安定した外空間」
隣の土地より少しだけ低い敷地条件がつくり出す「こもり感」。この中庭空間は、床に座るレベルが一番居心地が良いと感じた。床に座ったレベルから見える畑の高さが何とも言いようのない感覚にさせてくれる。建築家河添氏の敷地を読み解く感覚は、図面で見るだけではなかなかわからない。実際に、その建築に身を置いて答え合わせをしていく感覚が楽しいのも建築家と建てる注文住宅の醍醐味ではないだろうか。



「程よい距離感をつくり出す」
中庭はダイニング・リビングと寝室、そして玄関と隣接している。中庭に隣接するエリアは大きな窓でつながっている。全ての居住スペースが隣接しがちな平屋の設計において中庭が程よい緩衝エリアとなり適度な距離感をつくりだしてくれる。
更には一番奥の寝室スペースは通常、日の光が入りづらくなるが、中庭空間があることで「光庭」の役割も果たしてくれる。中庭を設計することで様々な効果を得られ、暮らしの楽しみを増やしてくれる。
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Editor

君島 貴史 Takashi Kimijima
andARCHI(アンドアーキ)編集長
1975年東京生まれ。横浜を中心に150棟以上の建築家との住まいづくりに携わる。デザインと性能を両立した住宅を提案し続けています。「愉しくなければ家じゃない」をモットーに、住宅ディレクターとWebマガジン「andarchi」の編集を行っています。

