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2025.02.19

AND ARCHI

住宅補助金(2025年度版)

毎年ルールが変更され、住宅業界関係者にとってもユーザーにとっても理解するのが大変な補助金制度「子育てグリーン住宅支援事業」。2025年度はさらに取得のための住宅性能基準が引き上げられました。日頃から住宅性能を重視している建築会社であれば対応は問題ないものの、補助金制度をうまく活用するには、慎重な資金計画が必要となります。

2025年度の大きな変更点——GX志向型住宅

今回の変更の中でも特に注目すべきなのは「GX志向型住宅」の登場です。まだ、全ての条件が発表されてはおりませんが、私なりの見解をお話します。GX(グリーントランスフォーメーション)志向型住宅は、再生可能エネルギーを活用し、省エネ性能を大幅に向上させた住宅を指します。補助金額は住宅性能に応じて段階的に設定されており、

  • ZEH水準住宅:40万円

  • 長期優良住宅:80万

  • GX志向型住宅:160万円

と、省エネレベルが上がるごとに補助金額も倍増する仕組みになっています。

GX志向型住宅を採用するか?

補助金額が増えることは魅力的ですが、検討しなくてはならないのが省エネ性能を上げるためのイニシャルコストの増加と補助金額のバランスです。私個人的には、断熱等級6のクリアは必須(最低でも長期優良住宅での補助金の取得が可能)と考えていますので、「長期優良住宅」の補助金80万円と「GX志向型住宅」の補助金160万円の取得について考えてみます。

GX志向型住宅への移行に必要な追加コスト

「長期優良住宅」から「GX志向型住宅」へ省エネ性能を引き上げるには、以下のような対応が求められます。

  • 太陽光発電システムの導入

  • 省エネタイプの給湯器(ECO ONEなどのハイブリッド給湯器等)の採用

  • 付加断熱による断熱性能の向上

これらの対応を実施すると、建築費が約150万〜250万円程度アップすることになります。この追加コストをかけることで補助金が80万円増額されるわけですが、その費用対効果をどう捉えるかが重要なポイントになります。イニシャルコストだけで考えれば上記のようなコストの考え方になりますが、ランニングコストや快適性、資産価値の向上などトータル的な観点から判断する必要があります。

補助金の取得の種類の判断は、太陽光の採用が関係してきますので設計上、屋根の形に関係してきます。発電効率はもとより外観デザインにも影響してきますので、設計事務所や建築会社との綿密な事前相談が不可欠だと思います。

Editor

君島 貴史 Takashi Kimijima
andARCHI(アンドアーキ)編集長

1975年東京生まれ。横浜を中心に150棟以上の建築家との住まいづくりに携わる。デザインと性能を両立した住宅を提案し続けています。「愉しくなければ家じゃない」をモットーに、住宅ディレクターとWebマガジン「andarchi」の編集を行っています。